第二章  幼少桃子の夢

4/4
前へ
/70ページ
次へ
山を越え谷を越え、そのたびは長く苦しくなりそうだ。桃子はお婆さんにそのことを伝えた。 『旅に出ないと❗鬼がやってきてしまう❗』 『ダメだよ‼絶対行かせやしないからね‼‼』 『何でだよ‼』 『家計が苦しいうえにあのくそじじいが無駄な遠征費を費やすからだ‼‼』 『でも、旅に出れば鬼が来なくなって裕福になるって‼』 桃子は段段いらついてきた。 『いい加減にしろ‼くそババァ。アタイが世界救ったるっつってんだろ‼‼』 『いいだろう・・・なら・・・私を倒してお行き・・・。』 こうして、村人の運命をかけたゴングが今鳴り響く‼ カーン❗ 『Fight‼』 桃子は威勢よくお婆さんに立ち向かった 『行くぞ❗うらぁぁぁぁぁあ‼‼』 お婆さんはかわすことしかできない (動きが違う⁉この子にこんな秘めた力が・・・) 『しかし❗婆さんの力を舐めてもらっちゃあ困る‼‼魔拳輪‼‼トルネードパンチ‼‼』 お婆さんの腕に風がまとわる‼ 桃子は冷静にそれを見つめた。 (これをまともに食らえば生きては帰れない・・・) 『だが‼平和のために負けない‼‼ 『必殺‼ピーチジョリソン‼‼』 『ぐわああああああああ‼‼』 桃子の一撃はお婆さんを射ぬいた。 『ごめんね・・・ばぁさん・・・』 『いいんだよ。おまえの意志はよくわかったよ。行ってきなさい。』 『ばぁさん・・・』 『ただいまぁ!』 お爺さんが全裸で帰ってきた。 『何で全裸でかえってくんだよ‼‼ムード台無しじゃねーか‼‼』
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加