冒頭

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「いってきまーす」 佐竹雄飛は台所にいる母親に声をかけドアを開けた。 毎日段々と暖かくなる陽射しに目を細めながら、通学路に入る。 少し辺りを見渡し友人を探してみるが、知り合いは誰もいない。 しょうがないと前を向いて歩き出したその時、後ろから背中を誰かに叩かれる。 検討がついていたのだろう、少しだけ視線をそちらにやり口を開いた。 「オッス、京子。」
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