口火 

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 対してアルアイル第三艦隊を指揮するマホムッド大将も、先日布告を受けたタルワヌート共和連盟軍との遭遇戦という状況だった。  つまりお互いが予想外の事態であり、こうなった理由にも実は暗躍(あんやく)する何者かの仕業だったのたが、当の両司令官にはそこまでの理解の及ぶところでは無い。  タルワヌート共和連盟軍7000、アルアイル通商連盟軍8000による遭遇戦は、お互いが側面を突かんが為に起きた、むしろ必然的な戦闘であったと言える。  星歴779年、6月18日、16:40の事である。
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