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隆志とさやかは談笑しながら絵を描いていた。
もちろん凛に話しかけるのも忘れない。
隆志が先に1枚の絵を描き上げた。
「……何これ?」
さやかが尋ねると隆志は驚いた様子で言った。
「何って……猫だよ。見てわかるだろ?」
「わかんないよ!角はえてるじゃない!」
さやかの言葉に隆志はキョトンとした。
「……角?」
「え?」
隆志と同じ表情になって、さやかは角だと思った部分を指差した。
そして隆志がガックリ肩を落として言った。
「……これ、耳なんだけど」
「………」
「………」
そして2人同時に笑いだした。
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