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「ちょっと凛見てよこれ。どう見ても猫じゃないよね」
さやかは横になっている凛に隆志の絵を見せる。
「おいおい、やめろって!そんなもん見せたら、凜くんショックだろ!」
隆志は笑いながらさやかを止めようとする。
すると、ずっと閉じていた凛の口が半開きになった。
「「……!」」
隆志とさやかはそれまでの笑顔から一転して驚いた表情になる。
注意深く凛を見ていると、口が少し動いていることに気付いた。
「……どうしたの?何か言いたいの?」
さやかはそう言って凛の口元に耳を近付けた。
「…や……く…そ………く」
凛は消え去りそうな小さな声でそう言っていた。
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