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陸は気まずそうに、悲痛な表情でこたえた。
「……凛くんがあの事故のそばまで行ってしまったのは、僕が最前列まで行ったからです。だから……」
陸の言葉にさやかは首を振った。
「それは白河くんのせいじゃないわ。白河くんは事故を見て何とかしようとしたんでしょう?」
さやかの言葉に陸は頷いた。
「その行動は間違いじゃないわ。むしろ凛の友達がそんな状況で見て見ぬふりをする人じゃなくてよかった」
さやかはニッコリ微笑んで言った。
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