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さやかははっとして美月を見た。
美月は先程まで泣いていたのが嘘のように笑っていた。
その様子を見たさやかは涙を流して頷いた。
「……そうね。美月のためにも、隆志のためにも、ちゃんとみんなに納得してもらわなくちゃね」
凛はさやかの涙を優しく人差し指で拭って言った。
「大丈夫。姉ちゃんには俺も、美月も、隆志さんもいるからさ」
凛の言葉にさやかはニッコリ笑った。
「もう、凛てば大きくなったね。お姉ちゃん、頼りにしちゃうよ？」
「まかせなさいって。３人ともまとめて守っちゃうよ」
凛は力こぶを作ってニカッと笑った。
さやかは嬉しそうに笑って、大きく頷く。
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