望まれた命

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早苗は苦笑して、優しくさやかに語りかけた。 「あの時、きっとわたしたちもあなたたちも間違えていたの。ちゃんとお互いに納得いくまで話すべきだったわ」 さやかは涙を流したまま何度も頷いた。 「だからあの時しなかった話をいっぱいしましょう?みんなで話しあって、美月が幸せになれる方法をさがさなきゃね」 早苗は優しい瞳で美月を見た。 そんな早苗にさやかは涙を流したまま言った。 「ありがとう、お母さん」
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