望まれた命

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4人が家に入ると居間から賑やかな声が聞こえてきた。 そして靴を脱いだところで居間のドアが開いた。 「あら、さやちゃん、凛くん、お帰りなさい」 ドアを開いたのは隆志の母親の河島 律子だった。 「りっちゃんただいま」 凛は荷物を置いて笑顔を向ける。 それから少し間をおいてさやかがゆっくり、しっかりとした声で言った。 「ただいま、……お義母さん」 さやかの言葉に、律子は少し驚いた表情をしてからニッコリ笑って頷いた。
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