望まれた命

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それを見た凛がニッコリ笑って言った。 「ようするに、2人ともどんな顔したらいいかわからないから、りっちゃんが酒でごまかしたってこと」 「凛くんにはばれちゃったか」 律子は演技がかったしぐさで頭をかいて笑った。 そしてさやかにニヤリと笑いかけた。 「酒に酔った男なんて単純よ」 その言葉にさやかは苦笑した。 「……相変わらずだね」 そんな様子に我慢が出来なくなったように凛が明るい声で言った。 「てか腹減った。ご飯♪ご飯♪」 凛は楽しそうに居間に入っていった。 そんな凛を見てさやかが言った。 「お酒が入ってなくても凛は単純ね」 その言葉に律子はニッコリ笑った。 「それが凛くんのかわいいところじゃない。ほら、さやちゃんも」 さやかは頷いて律子と居間に入った。
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