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さやかはニコニコしながら膝に座られていた美月を見た。
(この人たちがあなたのおじいちゃんとおばあちゃんよ)
心の中でそう呟くと、雄介がさやかに言った。
「なぁさやちゃん、美月を抱かせてくれないかな?」
「もちろん。はい、おじいちゃん」
「俺ももうおじいちゃんか~。歳とりたくないんだけどな~」
雄介は言葉と裏腹に、美月を渡されてこの日1番の笑顔になった。
「俺たちがおじいちゃんか~。さやかが生まれたのもついこの間みたいなのに早いもんだなぁ」
茂は隣に座る雄介の腕の中にいる美月の頭を撫でて、しみじみと言った。
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