望まれた命

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そう言って酒をグビッと飲む凛に付き合うように、さやかはニッコリ笑って自分のグラスのビールを飲んだ。 「ホント、帰ってきてよかったな」 さやかはもう一度笑顔で、はしゃいで孫を抱く4人を見た。 そして凛に、酒とその場の雰囲気に酔ったのか、さやかは普段なら聞かない質問を真剣な表情でした。 「凛はさ、なんでわたしたちのわがままを応援してくれたの?なんで味方でいてくれるの?」 凛はキョトンとしてから、ニカッと笑った。 「もちろん姉ちゃんが好きだから。隆志さんも好き。美月も好き。それだけだよ」 凛はそう言ってグラスの酒を飲みほした。
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