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「その電話のこと、凛はわたしたちに話してくれていたのよ。だからあなたたちの様子もわかってた。……だから離れてしまっても、全く関わりがなくなることはなかった」
「……そっか」
「それだけじゃない」
茂はそう言って自分の携帯を取り出し、さやかに見せた。
さやかはキョトンとして携帯を見た。
「これ……」
「さやかのところに行ってからもマメに連絡をくれていたんだ。その待受画面も凛が送ってくれた物だ」
茂の携帯の待受画面には、美月を抱いたさやかの姿が写し出されていた。
「みんなに送ってくれてたんだ」
雄介はそう言ってさやかに自分の携帯を見せた。
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