未来への贈り物

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凛は少し難しい顔になって言った。 「たしかに普段ならそうなんだけど、今回は特別だからねぇ」 「特別って?それにコンクールはないよね?」 陸が首をかしげて尋ねると、凛はあたりをうかがってから陸に耳打ちした。 「姉ちゃんの誕生日が近いんだよ。だからそのプレゼントにって思ってさ」 「なるほど。だから家で描くわけにいかないし……」 凛は一度頷いて陸の言葉の続きを言った。 「あまりにも個人的すぎるから部長にしれたら怒られる」 陸は苦笑して黙っていることを約束した。
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