未来への贈り物

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陸は絵を見ながらしみじみと言った。 「幼なじみかぁ。色んなとこ連れ回すあたり、兄さんに似てるかも」 「兄さんって白河 海?陸の双子の兄ちゃんだよな?」 陸はニコニコしながら頷いた。 「たしかサッカー部のマネージャーと付き合ってるんだよな?」 「そうそう。そのマネージャーが、僕らの幼なじみなんだよ。まぁ、さやかさんとは全然違うタイプだけどね」 凛は陸の言葉に驚いてから、ニッコリ笑った。 「じゃあ結婚までいくかもな」 陸はイタズラっぽく笑って頷く。 「本人たちはそこまで意識してないと思うけど、僕と親たちでいつ結婚するかひそかに賭けてるんだよ」
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