未来への贈り物

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陸の言葉に頷いて、凛は美月を抱き上げた。 美月は嬉しそうにキャッキャッと笑った。 それを見て陸はニッコリ笑った。 「あいかわらず美月ちゃんかわいいね」 「だよな。俺も子供欲しくなるもん」 そう言って凛はニコニコ笑った。 陸はウンウンと頷いて料理にとりかかった。 「そういえばさやかさんの旦那さん、隆志さんは?」 陸は料理の手をとめずに尋ねた。 「……そういや陸知らないのか」 「何が?」 凛は表情に少し陰を落として言った。 「隆志さんさ、去年の11月にガンで亡くなったんだ」
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