未来への贈り物

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「……まぁたしかに辛かったけどさ」 「さやかさんと隆志さんがいたから大丈夫だった?」 苦笑しながら言う凛に、陸は優しく微笑んで尋ねた。 凛は恥ずかしそうに笑って頷いた。 「2人がいなかったら俺は今どうなってるか想像できないよ」 「うん、わかるよ。僕も兄さんや幼なじみがいたから。だからさやかさんの誕生日お祝いしたいのもわかるよ」 陸はニッコリ笑って料理を再開した。 「……陸」 「ん?」 陸は首だけ振り返って凛を見た。 「……サンキュ」 照れながら言う凛に、陸はキョトンとしてからニッコリ笑った。
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