未来への贈り物

17/25
前へ
/374ページ
次へ
2人がちょうど料理を並び終えたところで陸の携帯が鳴った。 「あれ、兄さんだ。 ……もしもし、どうしたの? ……え?渚ちゃんに頼むって言ってたじゃん。 ……はぁ、何やってるのさ。 ……わかったよ、もう」 そう言って電話を切ると、陸は今度は自分から電話をかけた。 「もしもし渚ちゃん? ……うん、僕。 ……うん。で、どうしてか聞いていい? ……はぁ、兄さんってばもう。 ……ううん、それは兄さんが悪いよ。だから渚ちゃんからはダメ。 ……大丈夫、今から帰るから。 ……いいって、いいって。じゃあ切るね」 電話を切って陸はため息をついた。
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2831人が本棚に入れています
本棚に追加