未来への贈り物

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「お帰り、姉ちゃん」 「ただいま。晩御飯遅くなってごめんね。すぐ作るから」 さやかはそう言って足早にリビングに入った。 「……これ、どうしたの?」 さやかはテーブルの上に並んだ料理をポカンと見て尋ねた。 「姉ちゃん、誕生日おめでとう」 「え?え!?これ凛が作ったの!?」 さやかが料理を指差して尋ねると、凛はニッコリ笑った。 「作ってくれたのは陸だよ。陸からの誕生日プレゼントだって」 「白河くんが?……美味しそうだね。それで、白河くんは?」 さやかの質問に凛は陸の事情を話した。
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