未来への贈り物

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さやかは絵を見た瞬間、動きを止めた。 「……隆志、だよね?わたしが、美月を抱いてるの……見てる……」 さやかが一言一言ゆっくりそう言うと、凛はさやかの横から絵を見ながら言った。 「隆志さんはさ、美月が生まれた時にはもういなかった。 でも、美月が生まれたことを絶対に喜んでるよね? だから将来美月が大きくなった時に『この人が美月のパパだよ』って、 『すごく喜んだんだよ』って教えてあげられるようにって描いたんだ」
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