冬空の下で

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秋も過ぎた初冬の11月、凜はさやかと美月の3人で絵の展覧会にやってきていた。 この展覧会は高校生以下の学生が出展するコンクールだ。 このコンクールで、凜は見事金賞に輝いた。 凜が描いたのは水平線に沈む真っ赤な太陽によって赤く輝く海の絵で、その絵を前にしてさやかがニコニコ笑いながら言う。 「凜はホントに絵が上手くなったね。もう足元にも及ばないよ」 その言葉に凜は照れ臭そうに笑った。 「子供の頃から比べたらそりゃあね。それに一応画家志望なんで」 さやかは凜の様子に微笑み、抱いている美月に向かって言った。 「ほら美月、凜お兄ちゃんの絵だよ。綺麗だね」
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