冬空の下で

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美月は楽しそうに笑って、その小さな両手を凜の絵にのばそうとしていた。 「美月も気にいったみたいだね」 さやかはニコニコ笑って凜にそう言うと、凜はニカッと笑って美月の頭を撫でた。 「気にいったのか?じゃあこの絵は美月にあげる」 美月はその言葉を理解できていなかっただろうが、嬉しそうにキャッキャッと笑った。 「そういえば陸も出展してて、銅賞だったんだけど見てく?」 凜がそう尋ねると、さやかは嬉しそうに微笑んで頷いた。 「見たい見たい。白河くんの絵かぁ。楽しみだなぁ」
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