冬空の下で

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すると突然美月が泣き出した。 「わっ、美月こんなところで騒いじゃダメよ」 さやかが慌ててあやそうとしたが、美月は泣き止まなかった。 「おしめじゃない?」 さやかは凜の言葉に頷いて、慌てて凜とその場から離れた。 トイレの前に着くと、さやかは凜に向かって言った。 「ちょっと時間かかると思うから、凜は絵を見てていいよ」 「わかった。じゃあ俺の絵と陸の絵のあった辺りにいるから」 さやかが頷いたのを確認して、凜は会場に戻った。 陸の絵の前に戻ると、陸と、日に焼けた陸と同じ顔の男子と2人の女子がいた。
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