冬空の下で

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「今回もってことは?」 「凜くんは出すコンクールでいつも金賞なんだよ」 陸と同じ顔の少年の質問に陸がこたえると、髪を縛った女の子が感心したように言った。 「へぇ~すごいんだね~」 「それほどでもないよ♪むしろ学院に入ってからの陸の成長っぷりのがすごいよ♪」 「そうなんですか?わたしそういうこと詳しくなくてよくわからないんですけど…」 髪の短い方の女の子がおずおず尋ねると凜はニッコリ笑って言った。 「そうなんだよ~♪正直、入学当時は他の部員と比べて見劣りしたんだけど、今じゃ他の部員をさしおいて銅賞だからね♪」
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