冬空の下で

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「……それってすごいのか?」 陸と同じ顔の少年がいぶかしげに尋ねると凜はニコニコしたまま言った。 「自分たちで言うのもなんだけど、うちの学院って高校生のトップレベルが集まってるからね~♪」 「つまり、うちの学院で上位にいけばそのままコンクールの順位に反映されるってこと?」 髪を縛った女の子の質問に凜がうんうんと頷いた。 するとそこにさやかがやってきた。 「凜、行くよ?」 「うん、わかった♪」 陸はさやかに気付くと笑顔で頭をさげた。 それにさやかはニコニコと右手を小さく振った。 凜は陸に手を振って別れ、さやかと並んで会場を出た。
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