冬空の下で

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凜はさやかの言葉に少し考えこんでから言った。 「それなら姉ちゃんが好きかなぁ……。安心するし、一緒にいたいと思うし」 凜の言葉にさやかは苦笑した。 「そう言ってくれるのはすごく嬉しいけど、恋愛とは違うよ。凜ってばシスコンだね。お姉ちゃんちょっと心配になってきたよ」 心配そうなさやかに凜はケラケラ笑って言った。 「まぁ大丈夫じゃない?焦ってどうにかなるものでもないし」 凜の言葉にさやかはため息をついたが、凜は笑ったまま言った。 「そんな事より早く隆志さんの墓参り行こうよ。明日は一周忌やるから行くなら今日なんでしょ?隆志さん拗ねるよ?」
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