冬空の下で

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凜の言葉にさやかは笑った。 「『遅い!』とか泣きながら言われそうだね。夜にはお父さんたちも来るし急がなきゃ」 凜は笑いながら頷いた。 そしてイタズラっぽく笑って言った。 「ところでさ、姉ちゃんたちどんな風に付き合いだしたの?付き合ってる時のこととかも聞きたいなぁ」 「えっ!?」 さやかは大きな声をあげて驚いた。 「恋愛に疎い弟に教えてよ。それに、弟としては姉と義兄のことをよく知りたいなぁ」 「だ、ダメ!恥ずかしいから!」 さやかは顔を真っ赤にして言ったが、凜は真剣な表情になって言った。 「今日とか明日は隆志さんのこといっぱい思い出してあげなきゃかわいそうだよ」
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