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それから3人は隆志の家に向かった。
家に着くとさやかは晩御飯の支度の手伝いをして、隆志は凜とテレビゲームで遊んだ。
隆志の母親の律子は、楽しそうに騒ぐ凜と隆志を見て笑って言った。
「あぁしてると仲がいい兄弟みたいだよね?」
律子の言葉にさやかはニッコリ笑って頷いた。
「凜は隆志のこと好きだし、隆志も面倒見がいいから」
律子はケラケラ笑った。
「それがなかったら隆志にいいとこなんてないよ。運動は人並みだし、赤点ばっかりだし」
「赤点は笑ってちゃダメでしょ」
さやかが苦笑すると律子は楽しそうに笑った。
「しょうがないって、わたしの子供だもん」
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