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さやかは隆志の真剣な目に何も言えなくなった。
「少しくらい頼れよ。……お前が思ってる以上に、俺はお前のこと心配してんだからな」
さやかはキョトンとしてからクスクス笑った。
「わたしの心配なんてしなくていいのに。隆志も心配性だね」
「家ついたな。ほら鍵開けて。凜くん部屋まで運ぶから」
「あ、うん」
家に入って凜をベッドに寝かすと隆志は帰ろうとして、さやかは玄関まで見送りに行った。
「ありがとね、隆志」
「いや、かまわないぞ。……それよりさっきの話だけどな」
「さっきの話って?」
さやかが尋ねると、隆志は言いにくそうにしていた。
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