プロローグ

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電車が規則正しく揺れる。 目的地まであと駅1つ。 「……そろそろ降りる準備をしないと、かな」 矢吹 凛はそう呟くと、荷物をまとめ始めた。 とはいっても、車窓からの風景を眺めるだけで時間となったため、鞄から荷物を取り出したわけではない。 つまんだお菓子と飲み物のゴミを袋にまとめるだけ。 あっという間に片付いてしまう。 手持ち無沙汰になって、凛は再び車窓から見える景色へと目を向ける。
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