笑顔の時間

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「わたしたちは凜と一緒がいいから連れてきてるんだよ?」 さやかが優しくそう言うと、凜は不安そうに俯いて言った。 「……でも、事故があったから2人ともそれを気にしてるでしょ?」 すると隆志は凜の頭を撫でた。 「……それがないとは言わない。たしかに俺たちは凜くんを心配してる」 そこまで言うと、隆志はニカッと笑った。 「でもイヤなら毎日一緒にいないだろ?俺たちはな、凜くんが好きだからいつも一緒にいるし、今日も一緒なんだぞ。 それとも、凜くんが俺たちのこと嫌いか?」 隆志の言葉に凜はブンブンと首を振った。 「お姉ちゃんも隆志兄ちゃんも大好き」
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