笑顔の時間

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さやかは凜の言葉にニッコリ笑った。 「お姉ちゃんも凜のこと大好きだよ。だから、お母さんたちの言ったこと気にしないでいいんだからね」 「そういうこと。お袋たちがなんて言おうと、悪いことしてないんだから気にすんな」 そう言ってガシガシ頭を撫でる隆志の右手に、凜はくすぐったそうに笑って頷いた。 その後、3人はさやかの弁当を食べ、絵を描いたりアスレチックで遊んだ。 結局夕暮れ時、帰り道を歩く頃には凜は疲れて隆志の背中で眠っていた。 「しっかし、お袋たちにバレてたとはなぁ」 隆志が苦笑しながら言うと、さやかはため息をついた。 「凜もよくわかってなかってたけど気付いてたしね」
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