笑顔の時間

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そこまで話を聞いて、凜は目を丸くした。 「じゃあ隆志さんが先生を目指すきっかけって俺だったの?」 「そうだね。元々子供好きだったけど、決めたのは凜がいたからかな」 さやかがニコニコして頷いた。 「隆志さんってけっこう人気ある先生だったなぁ」 「そういえば凜は6年生の時の担任って隆志だったよね?」 「誰よりも学校楽しんでたよ」 2人は声を出して笑った。 そして、ひとしきり笑った後、さやかが凜に尋ねた。 「そういえばさ、凜ってなんで『隆志さん』って呼ぶようになったの?」 「あぁそれ?」 凜は思い出す様に空を見上げて、次の瞬間ふき出した。
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