笑顔の時間

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「隆志さん落ち込んでたのに爆笑しちゃって」 凜の言葉にさやかは大きなため息をついた。 「……隆志らしいけど、その後どうなったの?」 「教頭先生がヘルメットを慌てて拾って、 『いいですね!?せめて隆志さんと呼ぶように!!』 って叫びながらダッシュで消えた。もちろん隆志さんは爆笑。結局教頭先生に目をつけられたけどね」 凜の言葉に、さやかは呆れながらも楽しそうに笑った。 すると、さやかの腕の中にいる美月もキャッキャッと笑った。 凜はそんな美月の頬を指でくすぐりながら優しく微笑んだ。 「美月はパパの話が好きみたいだね」 すると美月は嬉しそうに笑って、小さな手で凜の指を掴んだ。 そんな凜と美月を見てさやかはクスクスと笑った。
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