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自分たちを見て笑っているさやかに、凜は首を傾げた。
「どうしたの?」
キョトンとしている凜にさやかはニッコリ笑った。
「美月は凜おじさんのことも好きなんだなぁって思って」
「おじさんって……。あぁ、でも美月に新しいパパができるまではパパの役でいいよ」
凜はさやかに向かってニッコリ笑った。
「……ありがとう、凜」
さやかは一瞬の間をおいてニッコリ笑った。
しかし心の中ではこれ以上ないほど動揺していた。
そしてそれを隠すように空を見上げた。
(……新しいパパ、かぁ。……ねぇ、隆志。わたし、どうしたらいいんだろう?)
さやかは青空に向かって問いかけた。
空には雲1つなく、
天国にいる隆志の笑顔のようなまばゆい太陽が
3人を見守っていた。
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