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父親たちを部屋に運んだところで、いびきをかいて寝ている父親たちを見て苦笑しながらさやかが凜に尋ねた。
「凜、水飲む?」
「カフェオレの方がいいかな」
さやかはニッコリ笑って凜の部屋を出た。
凜はさやかが出ていった扉を見て、少しの間立ち続けていた。
そして、ドアとは反対側にある机の方に歩いていった。
そして机の前に立つと、引き出しの1番奥、見えにくいところから封筒を取り出した。
凜がそれを持って部屋を出ると、さやかがちょうどテーブルに湯気のたつコップを置くところだった。
「凜、簡単にだけど甘いの作ったよ。一緒に飲もう?」
凜はニッコリ笑って頷いてさやかの正面に座った。
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