親友の涙

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凜は学校についてからも終始笑顔で、クラスメートたちとクリスマスパーティーを話題に盛り上がっていた。 当然凜はクリスマスパーティーではクラスメートたちと騒いでいた。 そんな時に体育館の壁際で寂しそうな、悲しそうな、そんな表情をしている陸がいた。 「……ちょっとごめん」 凜はそんな陸を心配して、クラスメートたちにことわってから陸に近付いた。 「おい、り――」 凜が陸に声をかけようとした時、後ろから腕を掴まれた。 驚いて振り返ると、悔しそうで悲しげな表情で腕を掴む男子生徒と、今にも泣き出しそうな女子生徒がいた。 「えっと……陸の兄さんと、……幼なじみの彼女、だよね?」 凜の質問に男子生徒は頷いて、腕を掴んでいる手を放した。 「俺は海。こっちは小松 渚だ。矢吹、だったよな?悪いけど、今は陸をそっとしておいてやってくれ」
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