親友の涙

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苦笑する凜に、さやかはイタズラっぽく笑って言った。 「じゃあお姉ちゃんと結婚する?」 さやかの言葉に、凜はキョトンとした。 「……何言ってんのさ?俺たち姉弟だから無理じゃん」 「血縁的には従姉弟だからできるよ」 さやかはそう言ってクスクス笑った。 「……そう言えば……って!からかってるだろ!?」 一瞬考えこんだが、さやかが笑い続けているのを見て凜は顔を真っ赤にして怒った。 するとさやかは笑いを堪えながら謝った。 「ごめんごめん。でも、ホントに困った時には凜に面倒見てもらおうかなぁ」 ニヤニヤ笑うさやかに、凜は顔を赤くして頭をガシガシかいた。 「だぁぁぁぁぁ!そうやってからかって!もういい!部屋行く!」 凜はそう言って自分の部屋に入っていった。
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