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凜の言葉に陸は照れ、海と渚はニカッと笑った。
「そうだ！矢吹も今日来いよ！」
「来いって？」
海の言葉に凜が首をかしげると、渚が笑顔で言った。
「うちでお祝いするんだよ。りっくんがやっとスタートラインに立てたから」
「やっとスタートライン？雪花展で金賞取ったのに？」
ますます訳がわからなくなって混乱した。
すると、海が苦笑しながら陸に目配せした。
陸は真剣な表情で頷いて、真っすぐ凜の目を見て言った。
「僕、雪花展で理事長を満足させる結果が出せたら留学させてほしいって、東先生を通してお願いしてたんだ」
「……留学？」
ポカンとしている凜に、陸はニッコリ笑って頷いた。
「彼女に会いにフランスに行く」
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