自覚と戸惑い

4/13
前へ
/374ページ
次へ
「もう、どれだけ飲んだの?」 さやかは少し怒り気味で尋ねてきた。 すると凜は申し訳なさそうに謝った。 「ごめん、わかんない……」 「いくらお祝いでも、白河くんはこれから大変なんだから、巻き込んで二日酔いにしちゃダメでしょ?」 凜はまずそうに烏龍茶を飲むと、苦笑して言った。 「いや、それが平然としてた。海なんて……陸の兄さんね、朝早くから部活に行ったよ」 「白河くんお酒強いんだ……。意外だなぁ……」 さやかがクスクス笑って感心しているのを見て、昨晩のさやかが陸と抱き合っていた想像がフラッシュバックした。 それにムカムカしてる胸が、その上モヤモヤし始めた。
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2831人が本棚に入れています
本棚に追加