旅立ちの日に

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凜がさやかを好きと自覚してから1ヶ月半がたった。 凜はその想いを隠し、変わらない日常を過ごしていた。 そしてこの日は陸がフランスに向かう日だった。 凜はさやかと美月と3人で見送りに行くことにした。 見送りとは言っても、出発は夕方だったので朝から陸の家にいた。 陸は旅立つ日だというのに家事をしていて 『りっくんはやらなくていいの』 と渚に怒られていた。 しかし引っ込み思案のくせにお人よしで頑固なので、結局昼食も陸が作った。 その時の海の呟いた 『しばらく陸の飯、食えなくなるんだよなぁ……』 という言葉が印象的だった。
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