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凛はそんなことを考えながら苦笑した。
「そういえば、昨日陸から電話がきたんだけどさ」
凛がそう言うと、２人は笑顔になった。
｢｢なんて言ってた？｣｣
ここで声がそろう辺り、２人の仲のよさがうかがえた。
「向こうの美術部にも少し慣れてきたって」
「少しかよ……」
海は苦笑したが、少し嬉しそうだった。
「他には？」
渚に目を輝かせて尋ねられ、凛はニッコリ笑って答えた。
「景色が日本と違っておもしろいとか、彼女と一緒に行って楽しかったとか言ってた」
凛の言葉を聞いて、海は安心したように笑った。
「仲良くやってるみたいだな」
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