答え

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2年生になって、凛は海と渚と同じクラスになった。 2人とも陸とはまったくタイプが違うものの、気が合ってすぐに仲良くなった。 そして陸がしていたはずの喧嘩の仲裁を凛が担当することになっていた。 そのことを陸に言うと、ため息をついて 『手のかかる兄と義姉でごめん』 と冗談めかして言っていた。 そして放課後になれば、いつも隣にいた陸がいないことに物足りなさを感じながらも、楽しく部活にはげんでいた。 凛は、さやかと美月と海に行って以来、一度も海の絵を描いていなかった。 体がうずうずするものの、満足いくものが描けないとわかっていたからその欲求を我慢していた。
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