答え

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そしてその週の土曜日、凛はさやかと美月と少し離れた公園に来ていた。 その公園は広く、木や花がたくさんある自然公園だった。 「へぇ……。こんな公園があったんだね」 さやかが感心したように呟くと、凛はニッコリ笑って言った。 「陸のお気に入りの公園だったんだって。海が教えてくれたんだ」 「陸くんの?それはわかるなぁ。なんとなく落ち着くもの」 さやかはそう言って芝生にレジャーシートを広げた。 「そういや姉ちゃん『白河くん』じゃなくて『陸くん』なんだ?」 凛が尋ねると、さやかは苦笑して頷いた。 「この前海くんがうちにきた時に、混乱するからそう呼んでって言われたの」 海は一度凛の家にやってきた。 理由は宿題。 前は陸と渚に写させてもらっていたが、少しくらい自分でやろうと思ったらしく、渚と凛の家に来て3人で宿題をした。
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