答え

19/24
前へ
/374ページ
次へ
そんな話をしていると、さやかがレジャーシートの上に座って凛に尋ねた。 「それで、何を描くの?」 凛は持ってきたスケッチブックの1冊をさやかに渡してニッコリ笑った。 「美月が好きになったものだよ」 そう言って、凛は美月の頭を撫でた。 「美月の?ここはこんなにいい景色なんだからモデルには困らないでしょ?」 キョトンとして尋ねるさやかに、凛は笑って首を振った。 「その方が絶対に楽しいからね。俺と、姉ちゃんと、美月。3人で描こうよ」 「3人で、か……。うん、わかった」 さやかはニッコリ笑って頷いた。
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2831人が本棚に入れています
本棚に追加