重荷

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そういうわけで、凛は1日目は完全にフリーだった。 そして学院祭初日の朝、校門の前で1人立っていた。 「そろそろ来る頃だよなぁ……」 そう呟いて駅へと続く道に視線を向けると、さやかの姿が見えた。 凛はパァッと顔を輝かせて駆け寄った。 「ごめんね。待たせちゃったかな?」 さやかがそう言うと、凛は首を振ってさやかの腕から美月を受け取った。 「美月も最近じゃ重くて大変。かと言って今日はベビーカー邪魔になっちゃうしね」 さやかはそう言って苦笑した。 「すくすく成長してる証拠じゃない」 凛はそう言ってニッコリ笑った。
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