重荷

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すると、スーツを着た大人の応対をしていた東がやってきた。 「おや、河島さん。お久しぶりですね」 するとさやかは東に頭を下げて挨拶した。 「お久しぶりです、東先生。その節はどうも」 大人2人がそんな挨拶をしていると、あらたに客がやってきた。 東はさやかに頭を下げてそちらに向かった。 「大人の人ばっかりなのね?」 さやかが尋ねると、凛が答えた。 「1日目は大体来賓の人たちばっかりだね」 凛の言葉に、受付をしていた男子部員が頷いた。 「自分たちで言うのもなんですけど、うちの美術部は全国トップレベルですからね。だから毎年1日目はこんな感じですよ」
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