重荷

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「話には聞いてたけどそんなにすごいんだ……」 さやかが感心していると、女子部員がニッコリ笑って頷いた。 「その中のトップは凛先輩なんですけどね」 その言葉に、さやかは嬉しそうに笑った。 「陸くんもいたらもっとすごかったかもしれないね」 さやかがそう言うと、女子部員が身を乗り出して尋ねた。 「白河先輩を知ってるんですか!?」 さやかはその勢いに身じろぎしながら頷いた。 「凛のお友達だからね。何度も会ってるし、たまに電話でお話するわよ」 「どんな人なんですか!?」 さらに身を乗り出す女子部員を、凛ともう1人の男子部員がなだめた。 「今年の1年生はみんな陸のファンなんだ」 凛の説明に、さやかは苦笑して頷いた。
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