重荷

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海の言葉にさやかは苦笑した。 「そっか……。海くんも負い目を感じてるんだね」 その言葉に海はキョトンとした。 「『も』?さやかさんなんかあったんスか?」 そう尋ねられてさやかは気まずそうに頷いた。 「……うん、ちょっとね」 「相談のりますよ?」 「いや、でも――」 断ろうとしたが、海のため息で遮られた。 「1人で悩むと悪い方に考えるもんスよ?ちょっと待ってください」 海はそう言うと、渚と凛、そして屋台の中に声をかけて近くのベンチに腰を下ろした。
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