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「何が困ったんだ?」 前から声がして驚いて顔を上げると、そこには海がいた。 「か、海!授業は!?」 すると、海は呆れて言った。 「とっくに終わったっての。昼飯食いに中庭に行かねぇ?」 凛は海の誘いに頷いて中庭に出た。 「で、何が困ったんだ?」 海が弁当を食べながら尋ねると、凛は顔をひきつらせてごまかした。 「な、ななな、なんのこと?」 「動揺しまくりだね……」 渚が呆れてため息をついた。 「どうせさやかさんのことで悩んでるんだろ?」 海が尋ねると、凛は顔を真っ赤にさせた。 「なななな、なんで!?」
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